こんな日はまだ熱燗でいけそうですね。
最近、報道などを賑わせている数々の不祥事。今ではインターネット上でも話題になり必要以上にバッシングを受けていることも多いような気がします。
確かに悪いことは悪いんですが。
そんなことを思いながら、ふと思い出したのが小学校の頃読んだ大好きな本です。

砂田弘 著
確か、学級文庫にあったのかな。何度でも繰り返し読んで、自分でも購入。友達に貸しては返ってこなくなったりして、今あるのは何代目でしょうか(笑)
少年野球のヒーロー「チビ六」が主人公。給食費を無くして、それを端に起きた八百長事件やチームメイトの親が加害者被害者となるひき逃げ事件。文章にするととんでもない話なのですが、児童文学とあって非常にソフトに書かれていて、ストーリーや野球の描写も上手く書かれているので今読んでも本当に面白いのです。
世の中には裏も表もあって、ついていい嘘、悪い嘘もあると思います。誰かを守るための嘘や傷つけないための誤魔化しも時には必要。
その代わり、罰や罪は受けなければなりません。
主人公「チビ六」の所属するエッグスの監督「熊さん」。人と罪に向き合う姿勢には心が洗われます。
なんだか、今の時代って一発レッドカードばかりでイエローカードが無いような気がするのはボクだけでしょうか。
他人のミスや失敗をやたらバッシングする人。もし自分が逆の立場になったらどうするんでしょうねぇ。
ふと思って手にした30年以上前の本を読んでそんなことを思いました。時代が良かったのかもしれませんがインターネットも携帯電話もなかった頃の方が人間ってもっと人間らしかったのかもしれません。
二死満塁(ツーダンフルベース)
ボクの人生の中で出会った最高の本の一冊です。