珍しく、おまかせではなくお好み希望のお客様でした。
たまにはあるんですけど、おまかせよりお好みのがどうしても高くつくので初めてのお客様はおまかせをおすすめしてるんです。
電話でご予約をいただいてから、握れるネタを書き出し、即興のメニュー表。
おみえになったお客様にお好きなネタを注文いただきます。
この場合はお客様がオーダーされた順に握ります。
おまかせの時はこの順のが美味いんじゃないかと考えながら握りますが、お好みはお客様主導。
握りながら、このお客様は寿司屋に行き慣れてるなぁとかわかってきます。
尋ねてみると、案の定、お寿司が大好きなんだそうです。
ほんとに美味しいかどうか、お客様の表情を見ればすぐわかります。
よく、テレビ番組の食レポでタレントさんが、料理を口にしてすぐ
「美味っ!」
とか、やるでしょ?あんなのは嘘だと思うんですよね。
演技、演技。
本当に美味いと、言葉なんて発しません。
黙るんですよ。
黙って頷いたり、目を丸く👀するんです。
昨日のお客様、穴子を召し上がった時がまさにその時でした。
男性は黙って頷き、女性は男性の顔を見て目を丸くする。
握ってるこっちも嬉しいものですよ。
しかも、その穴子がお代わりときた。
寿司屋冥利に尽きますね。
先代も喜んでいると思います。
そんなこんなで、その穴子。今日も炊き上がっております。
それでは、今夜もお待ちしております♪
