以前のインタビューでこんなことを言っていた。
「今が1番充実している。競馬を乗ってるのが楽しいし、へんなプレッシャーもない」
ワグネリアンでダービーを勝ってから吹っ切れたという。
現在、現役での無敗の三冠ジョッキーは武豊と福永祐一だけ。
そして、二人とも偉大な父がいる。
名手と言われた武邦彦。
天才と言われた福永洋一。
これはきっと偉大な父を超えるという人生の転機なんだろうと思う。
このボクも実は今、1番充実している。
仕事が楽しいし、毎日、やることに追われているけど、苦じゃない。
少しでも美味しいものを提供して喜んでもらう。
儲けなんて二の次だ。
偉大な父がこの世を去って、もうすぐ1年。
明らかに人生の転機になった。
少々、大変な予約が入っても、嫌とは思わない。
大変だとは思わないんだよね。
昔は嫌でしょうがなかったんだけど。
もちろん、支えてくれる母親、スタッフのおかげだけど、今は少々のことではへこたれなくなった。
人生、楽しまなきゃ損。
前向きに生きなきゃ、楽しくないじゃん。
福永の記事を読んですごく共感した。
菊花賞のゴール前、アリストテレスに抜かれなかったのは馬の勝負根性と福永の気持ちだと思う。
残りボクも何年仕事できるかわからないけど、少なくても15年はできるかな。
それまで、ずっと楽しく、美味しく、前向きに。
人生の転機が訪れてからそう思うようになった。
