今日は時間があるのでちょっとゆっくりブログ書きます。
お付き合いのほどを。
「美味しい」
飲食業には欠かせない言葉です。
こう言ってもらえるのが素直に嬉しいし、お金儲けとは全く違う感覚になります。
でも、いつも不安。
自分の料理が本当に美味しいのか、お客様に喜んでもらっているのか。
お客様に、食材の説明をしたり、仕込みの方法をお話しすると、決まって
「こだわりだね~」
なんて言われますがボクは毛頭も思ってないです(笑)
当たり前の事をしてるだけ。
だって、美味しい物を作ろうとしたらやらなきゃいけない事は決まってくるでしょう。
食材の吟味、仕込みの手順、切り方。
そして、調味料など。
ここ数年取り組んできたのは、もっと美味しくならないか?ってこと。
目に見えないところのグレードアップ。
塩、出汁、油、胡椒、海苔、チーズ、卵など。
必ずしも主役を張れない子達ですが、ここを変えてから美味しさが底上げされた気がします。
お吸い物を味を見るとき、毎日、美味しいって感じるもん(笑)
まだまだ見直さなきゃいけないところもあるでしょうが、これからぼちぼち考えていきます。
たかが味付け、されど味付け。
ほんのちょっとの差で格段に変わってきます。
競馬で言うなら鼻差。
野球のストライクなら、ボール半個分。
この差は大きいわけです。
どれだけ、美味しいに敏感になるか。常にアンテナを立てること。

例えばたこ焼き。
最近、スーパーに買い物にいきます。
たこ焼き屋さんって必ずと言っていいほど入ってますよね。
ソースの匂いにつられて時々買うんですが、それぞれ味が違う。
もちろん値段も。
たかが、たこ焼き、されど、たこ焼き。
どこのたこ焼きが美味しいのか。
自分でジャッジするんですね。
こうしなきゃ、いつまでたっても舌は成長しない。
批判ではなく、美味しいを感じること。
ともすれば味覚は成長します。
美味いものを知らなきゃ、美味いものは絶対作れない。
贅沢をするんじゃなく、いかに自分のポテンシャルを上げていくのか。
ワインも日本酒も、同じかな。
せっかく美味しい、櫃まぶしなのに、山葵が練りわさびであったり。
せっかく美味しい、丼なのに化学調味料の味がする、お吸い物だったり。
どうしてもコスト的に本わさびが使えないなら、練りわさびを常にベストな状態にしておく。それが美味しいを提供することじゃないかな。
手打ちの美味しい蕎麦に本わさびや、しっかり晒したネギが添えてあると、それだけで嬉しくなる。
味のジャッジってそういうものかと思います。
偉そうに話す気もないですけど、ボクはそんな風に美味しいを提供していきたい。
まだまだ、足りないことばかりですが、1人でも多くの人に美味しいという幸せを感じてもらいたい。
毎日、そんなことを思っています。
長々とお付き合いありがとうございました。