勝ったのは伏兵のミッキーロケット。
鞍上は和田竜二ジョッキー。実に17年ぶりのG1勝利だった。

和田騎手といえばテイエムオペラオー。
皐月賞を勝ち、古馬中距離G1を7勝。
天皇賞(春)を最後にG1勝利から遠ざかっていた。
そのテイエムオペラオーはもうこの世にいない。
5月に心臓麻痺で死んだ。
勝利騎手インタビューで
「オペラオーが後押ししてくれたんだと思います」
涙ぐむ和田騎手。
去年は鉄人、幸騎手を上回る騎乗回数を記録してキャリアハイの97勝をあげた。
この17年間でG1、2着は10回あるがこの日まで120連敗だった。
諦めない。腐らない。手を抜かない。
そして何より、テイエムオペラオーが天国から背中を押してくれた。
「そんなことこだわらなくていいんだよ」
G1に勝つまでオペラオーに会いに行かないと決めていた和田騎手。
オペラオーはそんなこと何も気にしていなかった。
人、馬、人。
時々、人と馬が紡ぐ、感動のストーリー。
今年の宝塚記念はそんな競馬だった。
さぁ、夏競馬。
どんなドラマが待ち受けるのだろう。