本日は入社式のお弁当を納品。
新たな年度の始まりですね。気分一新頑張りましょう。

春になると旬を迎える「真鯛」
同じ真鯛でも

この様に若干の違いがあります。
これが天然の特徴のひとつですね。もっと上手に写真が撮れればいいんですが(笑)
個人的に鯛が魚の中では1番綺麗だと思っていて、桜の頃にちゃんと美味しくなって、昔の人は「桜鯛」とよく名付けたもんですね。
ところが最近は、そういう話を知らない方が多くなった様な気がします。この世界に入って27年。昔はお客様から「そろそろ、あの魚が時季じゃないのか?」とか「何処そこで、こんなのを食べさせてもらった」とかそんな話をよく聞かされました。
この頃はいろいろな経営者の方ともおつきあいも増え、食事やお酒を共にする機会も増えたのですが、食べ物に精通してらっしゃる人が少ないんですね。
あの時代にカウンターで飲んでた社長さんたち、おそらく40代後半から50代の方だったと思います。
自分がその歳に近づいているのですが、昨今はレジャーが増えて、接待する機会も減って、料理屋で一献なんて事が随分減ってるのが原因かもしれませんね。
カウンターでお客様から教えていただくことはたくさんあって、そうやって料理人も成長していくのです。
魚は季節で旬を迎えるのですが、料理人はお客様に育てられて旬を迎えるのではないかと思うんですよね。
去年は本当にいい鯛が手に入りませんでした。今年は唸る様な素晴らしい鯛をお客様に食べていただいてカウンターでほころぶ顔を見たいものです。