そろそろ、おせち料理の仕込みも始まっていまして、献立もなんとか目鼻が立ち(今頃かいっ)、年賀状も印刷されて納品されまして、溜まったお客様のデータも今日、パートのYさんに打ち込んでもらって、ちょっとホッとしている若大将。
本当に周りのみなさんのおかげです。
おせちの仕込みをしながらふと思ったことがあります。

これ、なんだかご存知ですか?
ボクたちは「薄板」と言いますが「経木」のことです。
ちなみに若大将の頭は薄頭です(笑)
経木でもわからないでしょうね。
平たく言ったら、うすーい木の板。スギやヒノキで作られています。日本人には昔から馴染みの物で古くには紙の代わりに記録媒体に使われたり、仏具として供養のための経文を書き込むなどに使われたりしてきました。
料理の世界では包装材に古くから使用されてきましたが昨今ではビニールや発泡スチロールのトレイにその場を奪われすっかり隅に追いやられてきました。
楽山大将の年代の人なら薄板は欠かせないもの。煮物に使ったり玉子焼きの包装に使ったり、煮魚をする時、鍋に魚のヒレがくっつかないように薄板を敷いたり。
ボクがこの世界に入った頃はまだまだ頻繁に使われていました。
おせちには昆布巻きを巻く時に使っています。
仕込んでいる途中に薄板がなくなりまして、後輩に借りようとしたのですが薄板は使ってないと。
やっぱ、時代なんですねぇ。
そして新しい薄板を買ってきたら、ビニール袋に包まれていました。
昔は薄板の包装材って紙だったんですけど。
時代ですかねぇ。
それに以前の薄板より厚いし。
薄板じゃないじゃん(笑)
昔からあるものがだんだんなくなるのですかねぇ。
そんなことをふと思った若大将でした。