そして朝は晴れたと思ったら気温は20度。
12月ですよ。
そして、また雨が降ったり止んだり。で、すごい風。
まるで猫の目の用の天気の楽山のある愛知県一宮市です。
本当に、異常気象というか春と秋がなくなりつつある日本の四季。
寒いからいきなり暑いへ。半袖からいきなりダウンジャケットみたいな感がありますね。
日本の売りでもある四季の移ろいが楽しめなくなってきました。
魚もそう。
水温が高く、南の魚が北へ北へと水揚げされるところが変わっているそうです。
北へ北へって長渕剛の「とんぼ」みたいです(笑)

天然真鯛です。
旬は春。「桜鯛」とも言われていて白身魚の王道だと思います。実は秋も短いのですが身が良くなる時季があるのです。ちょうど紅葉が色づく頃。この時季の真鯛は「紅葉鯛」と言ってこれもまた美味。
今年は秋も少なく、今日仕入れてみましたが
「素晴らしい!」
というにはほど遠いものでした。
まぁ、天然ですから味は悪くはないのですが。心の底から湧き上がる美味さがないんですよ。
今年の春も不発でした。
1年間で1度も惚れるような鯛に出会わなかったのは板前人生初だと思います。
あぁ、惚れ惚れするような鯛と出会いたい。
あ、洒落じゃないですよ(笑)
やっぱり季節感がなくなるのは寂しいものです。
春夏秋冬、楽しめる国、日本であってほしいと切に願います。