
楽山では「がり」を自家製で作ります。

スライスして

湯通しして、搾り

三温糖と酢で味付けします。ほんのりピンク色に。天然の色素です。薫り高い新生姜のガリ。楽山オリジナルです。
ガリといえば昔の話です。まだ「さかえ鮨」だったころの話。ボクが子供の頃の話です。
隣の部落の町内の人たちが寄り合いの帰りに寄るんです。一杯引っ掛けに。ご存知かどうか、ここいらの人たちは特に渋ちん。まぁ、はっきりいってお金をあまり使わないんですんね。寄り合いの帰りにうちの常連さんにくっついって来る人がいるんです。すしなんてほとんど食べないし(皆さん、寄り合いの前に自宅で食事してる人がほとんど)つまみも取りません。ちょろっと、飲むだけです。はっきりいって売り上げになりませんし、町内の悪口なんか言って長居するだけ、ある人が大将に
「大将、ガリくれ!ガリはただやろ?」
言っちゃいました。大将、かちんときて
「ガリはただやないて。寿司食べてまった人のサービス。寿司食べとらん人はお金いただきます」
大将、若かりし頃のこと。その、おっさん目が点。どっちが正しいかはさておき
ボクにも確実にそのDNAが受け継がれています
