時々、若いカップルに来ていただくことがあります
これかすごくうれしいんですよねきていただくだけでホントうれしいんですわ。初々しいし、あぁボクもあんなときあったんやなぁと、懐かしくなりますねん。
先日も一組のカップルが来店くださり、ほのぼのしたので書かせていただきます。
ホームページ、ブログを始めてから時々、新規のお客様があるんです。その日も初めてらしき若いカップルのご来店。以前にも書きましたが少しでも緊張感なく食事をしてもらいたくやんわり話しかけることにしました。大方のボクの予想はネットを見てのお客さんかと思ったんですが彼はご家族で何度かご来店とのこと。何回かきて楽山の寿司を気に入ってくれたらしく、一緒に来た彼女(?)友達(?)に楽山の美味しいもの一生懸命説明しててくれたんです。
カウンター越しに話す彼の姿をみてほんまにありがたく思いました。穴子がほんとに美味しいとか、えびしんじょうのお椀が絶品だとか、「そないほめていただいても何にも出ませんぜ、兄貴!」と心の中で思いましたが、何度か楽山に足を運んでいただき本当に美味しいと思ってもらったんでしょうな。感激でした。そうやって話す彼の笑顔がまた、いいんですよ。嘘、偽りのない笑顔で…。長いこと、この商売をしてると、本気かお世辞かなんとなくわかっちゃうんですよね。
このじめじめした時季に清清しい気分にさせていただきました。
「なかなか、これないですけど…」という彼。こんどは冬に寒ブリを食べたいとのこと。いいんですよ、これるときに来ていただければ。最高のブリをご用意させていただきます
ボクの先輩で、酔っ払いの西やんって人がいるんですが、板前になった理由が「給食を食べてる友達の顔がほんとにいい顔してるから、そんな笑顔を見れる料理人になろうと思った」と言うてはりました。
ええ話やと思いません?酔っ払うとベロベロになる西やんですが、ボクの忘れられない一言です。だから、何年も尊敬できる大事な先輩の一人なんです。
売り上げ、利益、そんなものより大事なことがたくさんあると思っています。無意味なような生き方 金のためじゃなく
夢のため 愛のため そんなものに かけてみるさ(尾崎 豊 街の風景)
ボクの料理はいつもロックンロール