大間が教えてくれたこと そこではボクの知らないことがたくさんあって
命を懸けて船に乗り
いろんな人がマグロに情熱を持ち そして
携わり
数々の人の手から手へ
運ばれ
そして プロの目利きに選ばれしマグロがボクらの元に届く。
言わば「奇跡のマグロ」なのだ。
大間の人たちは マグロにプライドと誇りを持ち必死になってマグロと対峙している。
そんな人たちの想いがバトンのように繋がれボクらの手にわたる。
お客さんをゴールとするならばボクら料理人はアンカーだ。
いろんな人の想いを生かすも殺すもボクたち次第。
これはマグロだけじゃない、どんな食材にもいえること。
何人もの人たちがつないだバトンを受け取る料理人。
ひとりの力じゃ何もできない。作れない。
大間が教えてくれたこと。
それは、
人の想いを「美味い」と共に届けること。
ボクたちはそんな立場にいるのだ。
料理人とはそういうものなのだ。